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ブラックミラーシーズン1第2話「1500万メリット」あらすじとネタバレ感想、虚しいが面白い作品【観るべき】

2020年3月17日

今回はブラックミラーのシーズン1第2話、「1500万メリット」を観ました。

前回の「国歌」はとても面白かったですが、今回はどうでしょうか。

あらすじと観るべきかどうか、ネタバレ感想の順で書いていきます。

ブラックミラー・シーズン1第2話「1500万メリット」あらすじ

隔離された空間で完全に管理された生活を送る人々。

この空間ではメリットという電子マネーが必要で、自転車を漕いで発電することでメリットを得ることが出来ます。

主人公のビングも何の娯楽も無い生活の中でたんたんと自転車を漕ぐ毎日。

しかし、こんな日常から抜け出す方法が1つだけある。それはオーディションに合格すること。

ある日、ひょんなことから知り合ったアビの歌声に心を動かされたビングは、彼女にオーディションに出ることを勧める。そして、オーディションに必要な1500万メリットを自分が支払い、アビとともにオーディション会場に行くのです。

そこでビングが見守る中、アビのオーディションが始まったのだが・・・

「1500万メリット」は面白い?観るべきか?

まずネタバレは無しで、ブラックミラーのシーズン1第2話「1500万メリット」は面白いのか、観るべきなのかを話していきます。

今回の「1500万メリット」ですが、かなり面白いです!

そしてショッキングな展開とラスト!

閉鎖的な空間の中でも人間模様が非常によく描かれていますし、何よりアビやビングのオーディション後の人生がかなり衝撃的なのでとても楽しめました。

基本的に閉ざされた空間で話が進むので、多少の息苦しさはありますがそれも気にならないほどの魅力的なストーリーだと思います。

ブラックミラー「1500メリット」ネタバレありの感想

完全に管理された閉鎖的な世界。人々はマシンをこぐことでマネーを稼ぎぐ。それは食事やゲーム、娯楽、歯磨き粉にまで使われ、生活のあらゆるものがマネーなしでは行えないようになっている。

この管理された閉鎖的な世界は、一見するとまるで刑務所のような感じ。自転車を漕ぐことしかできず、用意された食事やゲームの中からただ自分を満足させるだけの人生。自転車漕ぎは労役のようなものだと思うと、ますます刑務所みたいに見えてくる。

そんな世界を抜け出す唯一の方法がオーディションを勝ち抜くこと。

このドラマのキーとなるのがオーディションですが、なんか見たことのあるような光景。

そうです、アメリカの某人気オーディションそのまんまです。癖のあるコメンテイターも揃っていて、参加者のパフォーマンスを見守っている。

アビのオーディション後が悲しすぎる

ビングに勧められて参加したアビは自分の歌を披露するが、コメンテイター達の圧力に負けてしまい・・・

結局アダルトチャンネルのキャストに!要はアダルト番組の出演者になってしまうのです。おそらくAV女優さん的なポジションでしょうね。

これだけでも個人的にはショッキングでしたね。

ふとAV業界の出演強要のニュースを思い出す。まさにこれかもしれない。歌手やアイドルなど芸能界を目指す女子を陥れ、アダルトな世界に放り込んでしまう。まさに少し前から話題のAV出演脅迫に似ている。夢を逆手に取りいいように扱う酷い仕打ち。

オーディションでアダルトの道を勧められ、涙を流しながら拒否をしていた彼女。だが、その場の雰囲気と審査員の高圧的な姿勢に流されてしまう姿は観ていて痛々しいほど。

たしかにアビは管理された世界から抜け出したように見えるけれど、結局また世界に操られたままなのだろう。自分の望まない世界で望まない役をやり続けるのだから。それは解放とは言えないのでは。むしろより辛い人生を歩む結果になっていますよね。

ビングの逆襲!かと思いきや・・・

自分がプレゼントしたチケットのせいで、アビが望まない世界に行ってしまったことを悔やむビング。

そこでビングは自らオーディションに参加をしてコメンテイター達を罵ります。

激怒する彼の言葉は、それが返って逆効果に。なんと審査員に気に入られて番組を持たないかというオファーを受けてしまい、管理された世界から脱出成功。(なんか物申す系youtuberみたくなってましたね・・・)

いや、それでいいの本当に??って感じ。

でも自転車を漕ぎ続ける管理された空間から抜け出したいという欲には勝てなかったね。

なんかビングもアビも、完全に掌で転がされているようにしか見えなかった。本当に、これも結局は世界にいいように扱われているなあと。

結果、オーディション後もビングもアビも与えられた立場の仕事を淡々とするだけだし、結局前と何も変わってないじゃん!って。

自転車を漕ぐ世界からは解放されたビングのラストシーンで見せた表情は、これでいいのだろうかという迷いや後悔を抱いているように感じさせられた。

「本物」とは一体何なのか?

このドラマでは度々「本物」という言葉が出てきます。

ビングのオーディションの時にも言っていましたよね。

「俺がやっと見つけた本物をよくも奪ったな!!」

ここでいう「本物」とはアビのことですが、彼はアビを自分にとって「本物」の存在として大切に想っていました。この怒りは「本物」であるはずですが、その後彼は審査員たちに称賛されて自分の番組を持つ立場になります。

「本物」であるはずだった世界への怒りは「偽りのもの」として改変されてしまったのです。

「本物」を持っていたはずの自転車を漕いでいた生活と、「偽り」を抱えて生きるオーディション後の生活。

いや、そもそも最初から「本物」なんてあったのか?という気にさえなります。

全ては管理された世界に作られた「偽り」なのではないでしょうか。

ビングが最後に眺めていた広大な景色も、もしかしたらただの液晶画面に映された映像に過ぎないのかもしれません。

虚しい気持ちになるものの非常に面白い作品

なんとも物悲しい雰囲気でしたね。

管理された世界から抜け出したと思ったら、そこも結局ある意味管理されているのと同じなのではという感じの世界。

もしオーディション後も管理され続けているのだとしたら、永遠に管理する側とされる側の立場は変わらないのかもしれない。

もしかしたら、オーディションの審査員達も誰かに管理されているのかもしれないね。むしろあの審査員たちも以前はオーディションを受けていたのかも?

そんなちょっと虚しい気持ちになるお話でした。

でもかなり面白いので是非観ていただきたいです。

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